すべてのTX車両に防犯カメラ設置へ:安全な鉄道環境を目指して

近年、公共交通機関での犯罪抑止を目的に、防犯カメラの設置が進んでいるとの記事を読みました。

https://digital.asahi.com/articles/ASSD54HKJSD5UJHB008M.html?pn=8&unlock=1#continuehere

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京都千代田区)も、すべての車両への防犯カメラ設置を進めているとのことです。

この取り組みの背景や利点、課題について考えていきたいと思います。


目次

TXの防犯カメラ設置の概要と狙い

今回の取り組みでは、1両あたり4台の防犯カメラが天井の蛍光灯端に設置されます。

リアルタイムで車内映像を監視できる仕様が特徴で、ボタン式の非常通報器を使った乗客からの通報を受け、指令所が即座に状況を確認し、適切な対応を取れるようになります。

よく「助けを求めたくても助けを求められない」という方がいますよね。

そういった方にとっては、ボタン式の非常通報機があるほうが助けを求められるのではないでしょうか。

このことによってハードルが下がり、助けを求めやすくなるのではと個人的には感じています。


鉄道犯罪の現状と防犯カメラの有効性

昨年度、TX車両内では73件の犯罪やトラブルが報告されており、痴漢、盗撮、乗客同士のトラブルなどが中心だとのことです。

コロナ禍で減少した年を除き、毎年50~70件の事件が発生していたといいますが、あくまでこれは明らかになった数です。

黙ってしまった件数を含めるともっとあると思います。

そういった意味では、犯罪抑止のための新たな対策が求められていたと言えます。。

防犯カメラの効果

犯罪の抑止力

まず、カメラが設置されていることで、潜在的な犯罪者が行動を控える可能性が高まります。

これは私自身の体験なのですが、私は中学時代担任で部活の顧問の同性愛者の教師から性被害に遭いました。

被害に遭った場所は教室や体育館、事務準備室など様々ですが、仮に教室や体育館に防犯カメラが設定されていたら、加害教諭は私に危害を加えることができたでしょうか?

そう考えると、防犯カメラの設置については、犯罪の抑止力があると感じます。

犯罪の解明

被害者が通報しにくいケースや、死角が存在する場合もありますが、映像記録はその証拠となる点で重要です。

被害に遭うのは大人から子供まで様々です。

そして、性格も様々です。

被害に遭っても気丈にふるまい、警察官にきちんと報告できる人間もいれば、怖くて震えてしまう人間もいます。

しかし、防犯カメラがあれば、そういった負担を減らすことができます。

しかも、現在の防犯カメラは、昔の防犯カメラに比べて性能がはるかに向上しており、かなり広範囲で映像を記録できるものもあると言います。

そういった高性能のものを使用することで、被害者の負担を減らし、犯罪の解明を容易にできるのではないでしょうか。

感情に左右されない監視

人間と違い、防犯カメラは常に公平な監視を行います。

私は中学生の時、理由もなく一日4,5時間残され続けました。

この時、学校の教師は誰一人加害教諭に「なぜ残しているのか」と聞くことをしませんでした。

これは私の話で証拠もないので信じるか否かはご自由にされるといいと思うのですが、加害教諭が体育館内で私に性加害を加えていた時に、体育館の前で見張りをした人間もいたくらいです。

防犯カメラは人間とは違い、感情を持ちません。

「あいつとは仲がいいから黙っていよう」と思うことはないわけです。

防犯カメラを設置することにより、見逃しや隠ぺいといった状況を防ぐことができます。


防犯カメラ設置の課題と展望

予算確保の課題

今回のTXの取り組みは、多くの人が安心して利用できる鉄道を目指す重要な施策です。

しかし、同様の防犯システムを全国で導入するには、予算確保が大きな課題となります。

鉄道会社の中には赤字の会社もあります。

学校などで防犯カメラを設置しようとした場合、予算の問題で設置が困難な場合も少なくありません。

テクノロジーと人の融合

私は、人間だけでもテクノロジーだけでも問題は解決できないと考えています。

研修を重ねた人間の判断と、AIや防犯カメラのテクノロジーを融合させることで、犯罪を未然に防ぐ取り組みがより効果的になるのではないでしょうか。

もっとも、何度も言っていますが、こうした技術の導入には、初期費用や維持費がかかるため、国や自治体による支援が欠かせません。


安心安全な社会を目指して

誰だって、中学時代の私のような体験をしたくはないと思います。

そういった意味では、防犯カメラの設置は、犯罪抑止と解決において非常に有効な手段です。

特にリアルタイム監視やAI技術の導入は、これからの犯罪対策の大きな鍵となると思います。

しかし、何度も言っているように予算や設置環境の課題も見逃せません。

今後、技術革新と資金調達の両面での努力が求められると思います。

いつも言っていますが犯罪のない安心な社会は生活しやすい社会です。

そして、生活しやすい社会は子供を育てやすい社会でもあり、希望を持てる社会でもあります。

そういった社会を実現するために、防犯カメラをはじめとするテクノロジーを積極的に活用する取り組みを進めていくことが必要ではないでしょうか。

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