2016年3月18日の千葉日報オンラインに掲載された「校庭60周、児童に「バカ」 体罰で小学校教諭厳重注意 松戸市教委」という題名の記事

この事件について

これは2016年3月18日の千葉日報オンラインに掲載された、松戸市内の小学校で起きた体罰事件の話です。

問題となった教師は、テストの答えを間違えた生徒に対して、バツとして校庭を走らせるなどの行為をしたそうです。

教師の行う教育指導とはどういったものか、そして、これについてある市議会議員がブログに書いていた市教委の対応の問題について述べていきたいと思います。

目次

事件の概要

千葉日報オンラインの記事

2016年3月18日の千葉日報オンラインに、「校庭60周、児童に「バカ」 体罰で小学校教諭厳重注意 松戸市教委」という題名の記事が掲載されました

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/311441

記事によると、松戸市のある小学校で、5年生の学級を担任する50代の女性教諭が2015年4月に担任に就いて以降、

⑴ 組み体操の練習中、男子児童のサッカーのすね当てを顔に投げつけてけがを負わせる

⑵ 口答えをした児童の頭を後頭部が壁にぶつかるほどたたいた

⑶ テストで間違えると校庭を最大60周走らせる-などの体罰を繰り返し行った

⑷ 日常的に児童に「バカ」などと罵倒した

などの問題行為が掲載されています。

指導方法に対する疑問

この記事の存在は松戸市教育委員会に調査を依頼する2017年11月の前から知っていました。

市教委自体も校庭を走らせたという行為は全く否定していません。

記事を読んだ時「なんだこいつは」と思いました。

テストの答えを間違えたのであれば解き方を教える必要があります。

そして、それをするために教師がいるのです。

この教師は何を考えているのでしょうか?

100人いれば100人皆がおかしいと言うと思います。

私に危害を加えた加害教諭は私が卒業してからも、クラスのほぼ全員の男子生徒及びバレー部員の股間を他の教諭の見ている前で毎日のように触っていたそうです。

生徒が短パンを忘れた時、下着姿で45分間校庭を走らせた教師もいます。

一つの市町村でこの程度の話が数多くあるというのは正直普通ではないと思います(ごく一部の異常な教師なのでしょうが)。

市議会議員のブログ

事件についての松戸市教育委員会の見解(市議会議員のブログにもとづいたものです)

私は市教委に、自分自身の中学時代の性被害について調査を依頼するとき、この事件について調べていました。

そして、ある市議会議員がこの件について教育委員会に対してヒアリングに行った時の事をブログに書いているのを見つけました。

そのブログによると、松戸市教育委員会の職員は「体罰と言われればそうかもしれないがあまりに誇張されすぎている」と述べたそうです。

そして、その理由として

  • テストで間違えた分だけ最大60周走らせた、と言うのは実際には全然違って、数周走らせただけだし、それもゲーム感覚みたいに行っていた
  • サッカーのスネア手でけがをさせたのも、ふざけていた生徒に対して「ダメでしょ」と軽く個積んとやったら、たまたま児童が動いてしまって、顔を傷つけてしまった
  • 壁に頭をぶつけた話も、ぶつけようと思ったわけではなく、偶然そうなってしまった

と言ったそうです。

学校教育とは何か?

おそらく、この市議会議員らのヒアリングの内容は保護者らには公開されていないと思います。

これを聞いて納得する保護者がいるのでしょうか?

勉強がわからない生徒に対しては勉強の仕方を教えるのが教師だと思います。

私はこの市議会議員とはそれほど面識がないですし、このブログを読んだだけですが、これがもし本当なら松戸市教育委員会の見識を疑います。

そして、もし内容に虚偽があるのであれば、松戸市教育委員会はこの市議会議員に抗議すべきです。

それくらいあまりに異常な見解です。

昔いた「でもしか教師」について

かつて、教職員には「でもしか教師」と言うのが存在しました。

これは、民間企業に就職することが出来ないため、教師にしかなれない、教師にでもなるかと言った人間を指した言葉です。

そして、この「でもしか教師」は最初からやる気がないため、学校内では様々な問題を引き起こしました。

私のいた中学でも、頻繁に体罰を行う教師、性犯罪を行う教師、授業中生徒の悪口を言う教師、いじめなどに全く対応しない教師の多くはこの「でもしか教師」でした。

「でもしか教師」だけが問題なのか?

もっとも、「でもしか教師」だけが問題なのではありません。

学校や教育委員会内で問題が起きると「これ以上問題が起きると地域の信頼を損ねる」と考えた一部の職員が問題を隠して隠蔽します。

そして、重大問題が起きるまで組織の問題はひた隠しにされます。

最後はお決まりの記者会見での謝罪風景です。

残念なことに学校教育の現場ではこのようなことが長い間行われてきました。

教育委員会の人間と以前電話で話をした時ですが「それは他県の問題です」「千葉県はそういった問題はありません」とその職員は私に言いました。

これを信じる人間はあまりいないと思います。

当事者意識の必要性について

組織は必ずと言っていいほど問題を抱えています。

他の都道府県で問題が起きた時『自分たちに同じ問題が起きたらどうするか」と言う意識がないと、同じようなことが全国各地で起きると思います。

当然ですが悪いのは問題を起こした人間です。むやみやたらに「全体の問題」とするのはよくありません。

しかし、そのことと予防策を考えることは別だと思います。

教育現場に欠けているのは、事前に問題を防ぐための当事者意識だと私は思います。

まとめ

生徒指導の際には、何がその生徒にとって最も必要とされる指導であるかを考える必要がある。

他の都道府県でも問題が起きた時でも、自分たちの地区で同じような問題が起きないようにするためにどうするかと言う意識を持って、物事に取り組む必要がある。

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