職場の「問題職員」はなぜ早期対応が必要なのか?—佐賀県の事例をもとに考える

佐賀県が、地方公務員法に基づき「能力不足」として50代の男性職員2人を分限免職処分にしたというニュースが話題になっています。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20250131-OYT1T50147/

県としては初めてのケースであり、今後の公務員組織にとっても重要な前例となる可能性があります。

こうした「問題職員」を長く職場に残してしまうと、どのような悪影響があるのでしょうか?

今回は、この件に関して 私自身の経験も交えながら考えてみたいと思います。


目次

1. 佐賀県の事例:長期間の指導でも改善されなかった職員

報道によると、今回分限免職となった2人の職員には、以下のような問題行動があったとされています。

  • 業務の指示に従わない
  • 資料を紛失する
  • 数日で終わる仕事に3か月かかり、しかも仕上がりが悪い

県はこの状況を放置せず、2022年末から2か月間の業務観察、2023年4月からの半年間の能力向上支援プログラムなど、2年以上にわたって指導を行いました。

しかし、それでも改善されなかったため、「職員として求められるレベルに達していない」と判断し、最終的に分限免職となったのです。

県側が相当な時間と手間をかけて改善の機会を与えていたことを考えると、今回の処分は決して性急なものではなく、むしろ適切な対応だったといえるでしょう。


2. 問題職員の存在が職場に与える悪影響

「仕事ができない」こと自体は、必ずしも問題ではありません。

誰にでも得意・不得意はありますし、努力すれば成長できるからです。

しかし、「改善しようとしない」「周囲の指導を無視する」職員が長く居座ると、職場全体に深刻な影響を及ぼします。

(1) 職場の士気が下がる

真面目に働く職員ほど、「サボっていてもクビにならない」「ミスをしても責任を取らない」職員がいることに不満を持ちます。

「どうせ頑張っても評価されない」「適当にやったほうが得だ」—そう思う職員が増えれば、職場全体の生産性は大幅に低下してしまいます。

(2) 他の職員の負担が増える

仕事のできない職員のフォローをするために、周囲の職員の業務量が増えてしまいます。佐賀県のケースでは、「数日で終わる仕事に3か月かかる」ような状況でした。もし他の職員が担当していれば、もっと早く終わり、職場全体の効率も向上していたはずです。

こうした負担が続けば、真面目な職員ほど疲弊し、最終的には優秀な人材が離れていくことになりかねません。

(3) 組織の信頼が損なわれる

特に公務員の場合、住民サービスの質が低下すれば、県民の信頼を失います。「あの役所に相談しても、まともに対応してもらえない」となれば、組織全体の評価が下がり、行政への不満も高まるでしょう。


3. 私の経験:無能な教師が学校に与えた悪影響

私は中学時代、担任で部活の顧問から性被害に遭いました。

実はこの教師こそが、私の通っていた中学で「一番仕事のできない教師」と言われていた人物です。

彼は以下のような行動をとっていました。

  • 授業中に生徒の悪口を言う(3回に1回は生徒の悪口でした(授業中ずっとです))
  • 他の生徒の前で、生徒のプライバシーを暴露する
  • 三者面談で、生徒の個人情報を記載した書類を保護者の前に放置し、自分は職員室に戻る
  • 勤務時間中に生徒を車に乗せボーリングへ行く
  • 職員会議で自分の意見が通らないと、教室で暴れ生徒に八つ当たりをする

さらに最悪だったのは、彼が「勉強を教える教師」でありながら、生徒の学習を妨げるような行動をとっていたことです。

  • 生徒が家で勉強しようとすると、「今は俺と遊ぶ時間だ」「君の仕事は僕と遊ぶことです。一緒にボーリングに行ってもらいます」と言い、無理やり車に乗せて学外に連れ出す
  • 学校行事の際に「今は勉強をしなくていい」と言い、勉強そっちのけで準備をさせる
  • 授業時間中に学校行事の準備を強制し、その分の補講は一切行わない
  • 気に入らない生徒には「授業を受けるな」と言い、授業に参加をさせない

その結果、クラスの雰囲気は最悪になりました。

生徒たちは「どうせ先生に相談しても無駄」「あの先生は信用できない」と思い、学習意欲を失っていき、職員たちの間では「学年一のバカクラス」と言われていました。

また、クラス内では「ぶっ殺す」「死にてえのか」といった暴言が飛び交い、いじめは日常茶飯事でした。

さらに、男性生徒が女子生徒の胸やおしりを日常的に触る行為をしても、教師は全く対応しなかったり、他の生徒が休憩時間中に勉強をしているときに、教室内でエロ本を堂々と読む生徒が現れるなど、信じがたい状況でした。

教師がしっかりと指導しないため、クラスの秩序は完全に崩壊していました。

それでも、学校側はこの教師を長年放置し、何の対応も取らなかったのです。結果、多くの生徒が「学校=理不尽な場所」と感じるようになりました。

今でも覚えているのが、卒業式当日の様子です。

問題行動を日常的に起こしていた生徒たちは、「この学校良い学校だったよね」「本当に楽しかったよね」と名残惜しそうな様子でした。

その一方で、普段まじめでしっかりとした生徒たちは、笑顔で「ようやくこの学校卒業できるよ」と笑っていました。

私の体験からも、問題のある職員を放置することで、どれだけの損害が発生するかを理解していただけると思います。


4. 「分限免職」は組織を守るための必要な手段

今回の佐賀県の判断を「冷酷だ」と感じる人もいるかもしれません。しかし、長期間の指導を経ても改善しないのであれば、分限免職はやむを得ない措置でしょう。

民間企業であれば、能力不足の社員が解雇されるのは当然です。

公務員であっても、一定の基準を満たさなければ職場に留まれないのは、本来あるべき姿ではないでしょうか。


5. まとめ:職場の健全な環境を守るために

問題職員を長く在職させることは、職場の士気低下、優秀な職員の負担増、組織の信頼低下につながります。問題職員を早期に排除することは、職場だけでなく、社会全体の健全化にもつながるのです。

どの組織でも、「能力不足」や「職務怠慢」に対して適切な評価と対応を行うことが、組織の未来を守る鍵になるのではないでしょうか。

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