勤務先の保育園で7人の女の子に性的な暴行を加えた罪などに問われている元保育士の男に、東京地裁は先ほど、懲役14年の実刑を言い渡したそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=mE_m2TIas7w
確か、何年か前に千葉市の小学校教諭が、女子児童にわいせつ行為をして懲役14年になった事件がありましたが、それと同じ刑期ですね…。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210128-OYT1T50291/
近年、低年齢の児童に対する性暴力事件が増加しているとの報道が後を絶ちません。
幼い子供たちは、無防備で、周囲の大人に対して信頼と愛情を抱いていることが多いです。
そんな子供たちに性暴力をふるい、けがを負わせる事件は卑劣であり、深い社会問題を孕んでいるといえます。
こうした事件がいかに卑劣であるか、そして子供たちにどれほど深い傷を与えるかについて考えることは、私たち大人にとって非常に重要な課題ではないでしょうか。
1. 卑劣な行為としての児童への暴力
幼い子供に対する性暴力は、通常の性暴力以上に非道で卑劣な行為といえます。
子供たちは、大人ほど社会や自分の権利についての知識を持たず、また身体的にも弱いため、自分を守る術をほとんど持ちません。
そのため、児童に対して行われる性暴力行為は、一方的に弱者を攻撃する卑劣な行為と言えます。
さらに、こうした行為は子供たちの成長過程において、健全な人間関係の構築に影を落とし、心の奥深くに刻まれる深い傷となって残ることがあります。
私自身は中学時代、担任で部活の顧問から性被害に遭いましたが、その際に周囲の教職員にも助けてもらえなかったことから、教師に対する不信感、また、対人恐怖などが芽生え、現在でも完全には克服できない状態です。
2. 子供への性暴力が与える心理的な影響
性暴力の被害に遭った子供は、肉体的なけが以上に、心理的な影響を受ける可能性が高いと言われています。
特に、幼少期の経験は、人間の人格形成や自己認識に大きな影響を与えます。
身近な人間から性被害に遭った子供は、自己肯定感が低くなり、将来にわたって対人関係や自信に問題を抱えるという事はよく言われています。
そして、児童期のトラウマは、成人しても克服が難しい場合が多く、自己表現や感情のコントロールに支障をきたすことが少なくないと言われています。
いつも私の経験を持ち出して申し訳ないのですが、私自身も「もし加害教諭に似た人間が同じ会社にいたらどうしよう」などと考えてしまうときがありました。
また、少しでもトラブルに見舞われると、自信を無くしがちになっていたという事があります。
これは、私にとって永遠に付きまとう課題なのかもしれません。
3. 性暴力事件の影響が及ぶ社会的な課題
児童への性暴力は、被害者本人だけでなく、社会全体に深刻な影響を及ぼします。
虐待や性暴力を受けて育った子供は、自分の経験した苦痛や恐怖を理解するために時間がかかるため、他者に対する共感や信頼を抱きにくくなることがあります。
こうした問題は、将来的な人間関係に悪影響を及ぼし、さらには社会全体の結束やコミュニティの安定にも悪影響を与える可能性があります。
さらに最悪の場合は、被害者が加害者になる危険性も指摘されています。
私自身の体験から
これも私自身の体験なのですが、私は中学時代性被害に遭った時誰にも助けてもらえなかったという体験から、それ以降の人生において「なんで俺だけこんな目に遭うんだ」と思い、高校時代の同級生や大学時代の同級生に対してつらく当たってしまったときがあります。
被害に遭った人間は、そのやり場のない怒りをどう発散させていいのかわかりません。
場合によっては「被害に遭った」と言っても信じてもらえないこともあります。
そういった被害者の心の傷をどう社会が受け止めるかは、これからの時代において重要だと思います。
また、暴力を経験した子供が将来加害者になるリスクも指摘されており、負の連鎖を防ぐためには、早期のケアと社会的な支援が不可欠である。
4. まとめ
こうした事件を未然に防ぐためには、周囲の大人が積極的に子供の声に耳を傾け、異常な状況やサインに気づく感覚を持つことが重要です。
学校や地域社会、家庭が連携し、子供たちが安心して相談できる環境を整えることで、暴力の予兆を早期に察知し、未然に防ぐことができます。
また、教育機関や地域での意識啓発活動を強化し、虐待の深刻さや影響についての知識を広めることも重要です。
私が子供の時のように、学校内で他の教師に相談しても、みな逃げてしまうという事だけは避けなければいけません。
きちんとした知識とスキルを持つ相談員の増加や、保育園や学校と警察との連携を図ることによって、こういった問題を減らしていかなくてはいけないと思います。
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